京都・三条大橋近く、ごみに困惑 風情台無し

京都・三条大橋近く、ごみに困惑 風情台無し 京都市中京区の三条大橋近くで、寺の壁沿いの路上に鴨川河川敷のごみが勝手に置かれ、住民らが困惑している。ポイ捨ても相次いでおり、カラスがつついて散乱するようになった。事態を重く見た市民団体は関係機関に呼び掛け、対応を話し合う会議を今月末に開く。
三条大橋の南西側にある瑞泉寺によると、鴨川に面する寺の壁沿いにごみが目立つようになったのは今春ごろから。当初は寺の職員が片付け、ボランティア清掃用のごみ袋に入れて市に回収してもらっていた。しかし気温が暖かくなって鴨川で飲食する人が増えるとごみの量も多くなり、対応が限界になってきたという。
ごみは、鴨川河川敷で拾ったと見られるごみの入った袋のほか、ポイ捨てされた菓子の袋や空き缶などで、「ごみがごみを呼ぶ」状態になっている。5月には寺が市に相談し、壁に「ここにごみを捨てないでください!」と書かれた警告板を貼ってもらったが効果は今のところないという。週末にかけて増えるごみに、中川龍晃前住職(81)は「観光地なのにどうしたらいいものか」と悩む。
三条大橋西詰から鴨川河川敷に降りる道路の一角は、ごみが散乱することが過去にもあった。現状を以前から確認していた美化活動に取り組む「鴨川を美しくする会」は、28日に府や市、警察の各関係者を交えて「不法投棄対策連絡会議」を開き、今後の対応策を協議する。中川前住職も出席し、現状を報告する予定。

更新日:2017年06月12日(月)